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おすすめの曲・・・その1

『ラ・バンバ』

ラテン・ロックの原点はメキシコ民謡ロック界ではその歴史的意義が高く評価されている作品です。

59年2月3日の飛行機事故により、17歳の若さで天折したメキシコ系アメリカ人のロックンローラー、リッチー・ヴァレンスが生前の58年末に発表した大ヒット・ナンバー「ドナ」のB面でしたが、こちらもトップ30入りするスマッシュ・ヒットを記録しました。

現在ではむしろラテン・ロック、パンク・ロックの原点のひとつとしてA面以上に語られる機会が多いです。

原曲はメキシコのベラクルス州に伝わる民謡で、リッチーはいとこからこの曲を教わったといいます。

スペイン語のまま発表したので、当時からアメリカのファンの大半が意昧もわからずに聴いていたが、作品のもつ独特の躍動感が、永く深くファンの心をとらえることになります。

改めていうまでもないが、彼の伝記映画『ラ・バンパ』(87年)のタイトルはこの「ラ・バンパ」です。

おすすめの曲・・・その2

ベイズン・ストリート・ブルース

ニューオリンズの"大通り讃歌"ニューオリンズで生まれ育った作曲家(ピァニスト、歌手)スペンサー・ウィリアムスが、同地にある大通り"ベイズン・ストリート"をテーマに書いたブルース・ナンバーです。

28年に発表されたこの曲は、ルイ・アームストロングにより同年吹き込まれ、さらにベニー・グッドマンらがチャールストン・チェイサーズ名義で録音した31年には、冒頭に新たなヴァースが書き加えられ、これが定型となっています。

ブル一な感情を歌ったものが多いブルースにあってこの曲は、"夢の国ニューオリンズ、オレの憂轡なんかベイズン・ストリートが吹き飛ばしてくれるのさ"と歌っている陽気なナンバーです。

もちろん当地の歴史を踏まえれば、楽観的な事柄だけでもないはずだですが、それさえ吹き飛ばしてしまう生命力がこの曲にはあります。

トロンボーン奏者にとっての必須レパートリー曲ともいえよう偉大なる"大通り讃歌"です。

おすすめの曲・・・その3

ビューティフル・ラブ

作家自身のヴィクター・ヤング楽団でヒットしました。

作詞はヘヴン・ギレスピー、作曲はヴィクタ一・ヤング、ウェイン・キング、エグバート・ヴァン・アルスタインという3人の共作による31年の作品です。

作曲者のうち、キングは"ワルツ王"と呼ばれたバンド・リーダーでした。

もともと映画やミュージシャンとは関係なく、歌手のスミス・バリューをフィーチャーしたヴィクタ一・ヤング楽団のレコードや、ウェイン・キング楽団のステージ演奏でヒットしました。

その後44年になって、映画『シング・ア・ジングル』でアラン・ジョーンズが歌っています。

歌詞は"美しき恋、君は不思議な謎の人。僕に一体何をしたの?君が現れるまでは、僕は自分の人生に満足していたのに。君の歌声で、僕の魂は恋のときめきで溢れている。僕は愛を求め、夢を叶えようと君の楽園をさ迷う。幸福を求め、君に助けを求める。僕の夢を叶えておくれ"という内容です。

おすすめの曲・・・その4

『ビギン・ザ・ビギン』

ビギンはマルティニー・クのダンスのリズムです。

作詞・作曲ともにコール・ポーターによる35年の作品です。

同年のミュージカル『ジュビリー』のために書かれ、ジューン・ナイトが歌いました。

ミュージカル自体はさほど話題にならず、38年クラリネット奏者のアーティ・ショウのレコードでヒットしました。

当時の器楽演奏としては異例の200万枚という売り上げを達成しました。

以後この曲はショウの代表的なレパートリーとなり、彼のトレードマークとして定着したそうです。

ビギン(Beguine)とは、フランス領西インド諸島中のマルティニーク島の民俗舞曲のリズム。

全部で108小節という変則的な構成です。

歌詞の内容は、"ビギンのリズムが聴こえると、甘い思い出が蘇ります。

もう一度ビギンを聴いて、お互いの愛を確認しあおう"という恋の回想歌です。

アーティ・ショウやフランク・シナトラといった、甘くハンサムな男性の演奏や歌唱が、当時の女性たちに支持されました。

おすすめの曲・・・その5

BesameMucho/KissMeMuch
作詞・作曲:SunnySkylar,ConsueloVelazquez
ラテン音楽の中で最もよく知られている曲で、トリノ・オリンピックのアイス・ダンスでもこれを使ったペアがいました。

作詞・作曲はメキシコの女性ピアニスト、コンスエロ・ヴェラスケスで、本人いわく、"まだキスの経験がない"41年に発表、これにサニー・スカイラーが英語の歌詞をつけています。

当時は第二次世界大戦のまっただ中で、アメリカは中立だった中南米諸国と親交を深める国策をとっていたため、音楽もラテン・ナンバーが奨励され、ヒットにっながりました。

彼女によると、このメロディはスペインの作曲家、エンリケ・グラナドスがゴヤの絵画をモチーフに11年に発表したピアノ組曲で後にオペラとなる『ゴイェスカス』のアリア「嘆き、またはマパと夜泣きうぐいす」にインスパイアされたものだといいます。

聴いてみるとたしかに「ベサメ・ムーチョ」の部分のメロディがありました。

おすすめの曲・・・その6

ビウィッチド
作詞・作曲=LorenzHart,RichardRodgers
人気ミュージカル『パル・ジョーイ』のヒット曲ロレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャ一ス作曲による40年の作品です。

ジーン・ケリー主演による同年のミュージカル『パル・ジョーイ(邦題夜の豹)』で、主演のヴィヴィエンヌ・シーガルが歌ったヒット・ナンバーです。

このミュージカルはケリーが主役をつとめた唯一のブロードウェイ・ミュージカルでした。

50年にビル・スナイダーというピアニストの演奏が人気となって、リヴァイヴァル・ヒット。

ピート・ルゴロ編曲・指揮によるメル・トーメの歌唱が50年5月から12週チャートに入りました(最高位は8位です)。

その他ドリス・デイの歌でもヒット、57年には、フランク・シナトラ、リタ・ヘイワース、キム・ノヴァック主演で同名タイトルで映画化されています。

そこではネルソン・リドル・オーケストラが伴奏をしました。

歌詞の内容は"恋に魅せられ、好奇心いっぱいの子供のような気分になっている"ことをアピールしたものだそうです。

おすすめの曲・・・その7

バース・オブ・ザ・ブルース
ブルースの起源を語るブルース!

20~30年代のブロードウェイでは『アー・レキャ・ル・ヴァニテ仁ズ』や『ジークフェルド・フォーリーズ』など、プロデューサーが自らの名前を配した翻ものの低料金レヴューが人気を呼んでいました。

そんな中のひとつで20年代に活躍したショープロデューサー・ジョージ・ホワイトが縮にかけていたシリーズが、『ジョージ・ホワイトのスキャンダルズ』で、その26年版のレヴューにこの曲は使用されました。

当時はそれほど話題にのぼらなかったが、41年の映画『ブルースの誕生』で主役を務めたビング・クロスビーがこれを歌い、リヴァイヴァル・ヒットとなっています。

歌詞は"ずっと昔、とても難しい曲がありました。彼らにしかできない歌やリズムで、それがブルースの始りだったのさ"と、ブルースが生まれくる経緯を寓話ふうに語る内容で、黒人の歴史をひもとく重みも迫ってきます。

おすすめの曲・・・その8

BlackCoffe
作詞・作曲:PaulFrancisWebster,SonnyBurke

ペギー・リーの名唱で知られる失恋ソングです。

ポール・フランシス・ウェブスター作詞、ソニー・バーク作曲による48年の作品です。

バークは編曲家・指揮者としても知られる人です。

映画やミュージカルとは関係なく、49年にサラ・ヴォーンが最初に録音し、同年夏にヒットしました。

53年にはペギー・リーが歌い、それらのレコードで広く知られました。

"(恋人に会えなくて)寂しくて眠れずに、歩き回ったり、ドアをみつめたり。その合間にブラック・コーヒーを飲み続ける。
朝夕うめき、ニコチンと苦いコーヒーで、もう気が狂いそう"という内容。

女性の思いつめた感じがありますよね。

ちょっぴり不健康な内容ではありますが・・・。

ブルースには生活改善を求めて、落ち込んだ気分を吐露したものも多いが、"恋なんてくだらない"という嘆く失恋の歌です。

おすすめの曲・・・その9

Blowin'InTheWind
作詞・作曲BobDylan

ブロウイン・イン・ザ・ウィンドは、ボブ・ディランの不滅のメツセージ・ソングです!

作詞・作曲ともにボブ・ディランです。

ディラン版の初出はセカンド・アルバム『フリーホィ_リン.ボブ・ディラン』で、その冒頭に収められています。

"どれほどの海を越えれば、臼い鳩は砂の上で眠ることが出来るのだろうか、どれほどの人々が亡くなれば、その死が多すぎると気づかれるのだろうか"など、幾多の疑問を投げかけながら、社会の不正義を問う歌詞を、ちょっと聴くとぶっきらぼうなくらいに突き放してギターの弾き語りで歌っています。

きまざまな受けとり方が可能な内容ですが、発表された当時の時代背景を考えれると、プロテスト・ソングとしての意図が込められながら書かれたと思えます。

60年代のフォーク期に繰り返しとり上げられ、その後も機会があるごとに多くのアーティストが歌ううちに、人間としてのあり方を表明する歌としてうたわれ、聴かれるようになってきました。

おすすめの曲・・・その10

BlueHawaii
作詞・作曲=LeoRobinson,RalphRainger

ロツクンロールの王様がハワイアンを歌う『ラスベガス万才』とともにエルヴィス映画の傑作といわれる『ブルー・ハワイ』のタイトル・ソングとして知られる曲ですが、もともとは37年に公開されたビング・クロスビー主演映画『ワイキキの結婚』のためにレオ・ロビンソンとラルフ・レインジャーが共作し、クロスビ_が歌ったラヴ・ソングであり、全米チャートの5位に入る大ヒットを記録しています。

その後、50年代末にビリー・ヴォーン・オーケストラがヒットさせ、61年にエルヴィスが映画のタイトル曲として歌いました。

ロックンロールの王様がハワイアンを歌うということで、当時はかなりの話題を呼び、この曲自体はヒットしなかったが、映画のサントラはエルヴィスのアルバムの中でも最大のヒットを記録しています。

全米アルバム・チャートでも20週1位という驚異的な記録を打ち立て、それに伴い、この曲もエルヴィスの代表曲となりました。

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