「直接の競争」
直接の競争にもいろいろの場合があります。
まったく植物が生育していない裸地では、一日も早くそこに芽生え、定着することが決め手です。
定着できた植物が最初の優占木となるからです。
その場合、あとから芽生えた植物には3つの可能性しかありません。
まず第一に、前の植物を追いこしてその空間を優占すること。
一般には、植物の集団で同じ種・生活形・能力をもっているものの間では、先に芽生えて生育している植物の下に出てきたものが、前の植物を追いこして大きくなることはきわめて困難です。
普通は追いこすことができません。
したがって第二に、生育できるぎりぎりの線まで、種の生育形の限界のところまで姿を変えて、先に生育している植物の下で生きのびようとします。
しかし、同じ生活形、いわゆる同じ能力をもっている植物間では、上の植物の下で我慢できないのです。
最後の選択肢とは、移動能力のない植物は逃げ出すことが出来ないのであるから枯死してゆくということです。